中部地方唯一の音楽単科高校である岡田音楽院高校が平成30年春をもって生徒募集を停止することが地元紙に載った。 つまり事実上の廃校である。国際ピアノコンクールで日本人初の優勝者を輩出するなど、日本の音楽文化を担う人材を育ててきた伝統校がなぜ潰れることになったのか? さまざまな思惑がそれぞれの立場から複雑に絡み合う中で、音楽に情熱を傾ける生徒たちの成長を描き、やがて感動のフィナーレを迎えることになる。 巻末には、秋葉忠利前広島市市長および川野祐二エリザベト音楽大学理事長・学長との特別対談も掲載。 著者 須磨光